ビリキナータ【東向】

頬に落ちる、睫毛の影を見つめていた。月明かりがうるさい夜は、どうでもいいことを考える。まあわりと、整っている顔だよなとか。(俺のほうが上だけど)
大変遺憾ながら、俺はこの顔が好きらしかった。お互いの隙間を埋め合うだけの関係だったとき、理由として顔がタイプと口にしていただけのはずが、いつの間にやら。他の好きな部分は死んでも言ってやらない。
焦燥も空しさも忘れていない。今だって、夢かもしれないとガラでもないことも考える。
「あんまり見られると、照れるんだけど」
「…………起きてるなら言えよ」
なんか真剣だったから。目蓋がゆっくり開いて、困ったように笑う。その顔にいちばん弱いとか、教えてやるのは癪だから悪戯みたいにキスしてやった。

fin.

190708
23 ビリキナータ(いたずら)リクエスト:東向
落ちるが恋に落ちる、頬が頬を叩くを連想したけどあまりにも穏やかじゃないのでやめといた。(とくに後者)
そのあとすぐまつげの影が頬に落ちる、っていうのがかなりすんなりと出てきたので書き出しに。正直、東条くんも太陽チャンもまつげが長いイメージはないんだけど寝てるところを見てたらそれくらい見えるかなっていう。しかしくらりょでも寝顔ネタを使ってしまったためたぬき寝入りということに。ここまで考えたところで、そんな穏やかに相手の顔を見られるってことはこの東向付き合ってんな?!ってなったから付き合ってる。あとは東条くんより自分のほうが顔がいいって思ってるプライド高い太陽チャンが萌え。

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